この記事の結論
結論:妊娠しない原因は、女性だけではありません。WHOの調査では、男性側にも原因がある割合は約48%で、まず夫婦そろって検査を受けるのが基本です。目安は、タイミング法を35歳未満で1年(35歳以上は半年)続けても妊娠しないとき。検査は、精液検査・ホルモン検査・超音波・卵管造影の順に行うことが多く、私は卵管造影で卵管の癒着がわかりました。
「もしかして、不妊なのかな」と思い始めたのは、自宅でタイミング法を試し始めてから1年が経ったころでした。
生理は毎月ちゃんと来るし、夫も特に問題がある感じはしない。でも、どれだけタイミングを合わせても妊娠しない。「なんで?」という気持ちが少しずつ大きくなっていきました。
この記事では、自分の経験をもとに、不妊の主な原因と、病院で行われる検査の流れをまとめています。「病院に行くのが怖い」「何を調べるのかわからない」という方の参考になれば嬉しいです。
まず自宅でできること——タイミング法

病院に行く前に、まず自分でできることがあります。それが「タイミング法」です。
排卵日の前後(特に2〜3日前)に夫婦生活を持つことで妊娠を狙う方法で、排卵検査薬(市販)を使うことで精度が上がります。私たちは市販の排卵検査キットを使いながら、約1年間タイミング法を続けました。
一般的に、35歳未満のカップルで1年間タイミング法を続けても妊娠しない場合、35歳以上では半年の場合、不妊症として病院での検査が勧められています。
「まずは自分たちで試してみよう」と思うのは自然なことです。ただ、長く続けるより早めに専門家に相談することで、原因がわかって気持ちが楽になることもあります。
不妊の主な原因と割合

「原因は自分にあるのか、夫にあるのか」と気になる方も多いと思います。実際のデータを見てみると、不妊の原因は女性側だけではないことがわかります。
- 女性側のみに原因がある:約41%(卵管の詰まり・癒着、排卵障害、子宮の問題など)
- 男性側のみに原因がある:約24%(精子の数や動きの問題など)
- 男女の両方に原因がある:約24%
- 原因がはっきりしない:約11%
驚かれる方も多いですが、WHOの調査では、男性側にも原因がある割合は約48%(男性のみ24%+男女の両方24%)とされています。「妊娠しない=女性の問題」ではなく、夫婦で一緒に調べることが大切です。私が検査を受けるとき、夫にも一緒に来てもらいました。
病院でやる検査の流れ

病院を受診すると、原因を特定するためにいくつかの検査が行われます。私が実際に受けた流れをもとに紹介します。
①精液検査(男性)
最初のステップとして行われることが多いのが精液検査です。精子の量・濃度・運動率などを調べます。夫婦で来院して当日その場で行えるクリニックも多いです。私の夫は精液検査で特に問題なし、という結果でした。
②ホルモン検査・超音波検査(女性)
血液検査で卵巣の機能(AMH・FSH・LHなど)を調べます。また経膣超音波で子宮や卵巣の状態を確認し、毎月きちんと排卵しているかどうかも見ていきます。私の場合、この段階では大きな異常は見つかりませんでした。
③子宮卵管造影検査(HSG)
卵管の通り道を確認するための検査です。子宮に造影剤を注入し、X線で卵管が開通しているかどうかを確認します。「痛い」と聞いていたので緊張しましたが、私の場合は生理痛がひどめのような感覚でした(個人差があります)。
この検査で、私の場合は卵管の癒着があることがわかりました。卵管に癒着や閉塞があると自然妊娠が難しい場合があり、その場合は体外受精が選択肢になります(私は医師の方針で、人工授精はせず体外受精に進みました)。
私の体験:「異常なし」のあとに見つかったこと

精液検査・ホルモン検査はどちらも「問題なし」という結果で、正直「じゃあなんで妊娠しないんだろう」という気持ちになりました。原因がわからないのがいちばん不安でした。
子宮卵管造影検査を受けて初めて「卵管に問題がある」とわかったとき、正直ほっとした部分もありました。理由がわかったことで、次に何をすればいいかが見えたからです。
そこから医師に体外受精の説明を受け、採卵・移植へと進みました。費用面や具体的な流れはこちらの記事にまとめています。
よくある質問
検査は夫婦いっしょに受けたほうがいい?
不妊の原因は女性側だけではないため、夫婦そろって早めに調べるのが基本です。男性側の検査(精液検査)は、体への負担が比較的小さく、結果が早く出る施設もあります。
検査の費用はどれくらい?
不妊症の検査は、多くが保険の対象です。たとえば卵管造影検査は、3割負担で3,000〜6,000円程度が目安とされています(初診料・薬剤費は別)。費用の全体像は、こちらの記事にまとめています。
「異常なし」と言われたのに妊娠しないのはなぜ?
検査で原因が見つからない「原因不明不妊」は、全体の約1割とされています。検査でわかることには限りがあるため、結果をもとに、次のステップを医師と相談してください。
まとめ
- タイミング法は自宅でできる最初のステップ(目安:35歳未満は1年、35歳以上は半年)
- 男性側にも原因がある割合は約48%——夫婦で一緒に検査を受けるのが基本
- 主な検査:精液検査・ホルモン検査・超音波・子宮卵管造影(HSG)
- 卵管の癒着・閉塞が見つかった場合は、体外受精が選択肢になる
- 「異常なし」と言われても、卵管など原因が別にある場合がある
病院に行くことへの不安はよくわかります。でも、早めに検査して原因がわかると、次のステップが見えてきます。勇気を出して受診してよかったと、今は思っています。
あわせて読みたい(次のステップ)
参考にした情報
※この記事は医療的なアドバイスではありません。検査の内容・費用は施設によって異なります。受診のタイミングや結果の意味は、必ず担当の医師に確認してください。



コメント