体外受精をしている人なら、一度は「もうやめようかな」って思ったことがあるんじゃないかと思います。私もそうでした。それも一度や二度じゃありません。
この記事に、きれいごとは書きません。しんどかったこと、心が折れかけたこと、そのままの気持ちを書いておきます。
「もうやめよう」と思った瞬間
採卵をしても、思うように卵が育たなかったとき。
やっと移植までたどり着いたのに、着床しなかったと聞いたとき。
毎回の通院、注射、待合室で過ごす時間。終わりが見えないまま重なっていくお金と時間。
「あと何回、これを繰り返すんだろう」と思うと、涙が出ました。正直、心療内科でも予約しようかと考えたくらい、精神的にきつい時期がありました。
夫に「もうやめてもいいかな」と漏らしたこともあります。冗談ではなく、本気でそう思っていました。
それでも、なぜ続けられたのか
劇的なきっかけがあったわけではありません。正直に言うと、「今回であきらめよう」と思うたびに、「もう一回だけ」で気持ちを立て直していた、というのが一番近いです。
医師から「まだ可能性はある」と言われたこと。保険適用や助成金の制度に、少しだけ気持ちが軽くなったこと。何より、隣で一緒に悩んでくれる人がいたこと。そのひとつひとつが、次の一歩を後押ししてくれました。
「絶対に成功する保証があったから続けた」わけではありません。むしろ保証なんて何もないまま、それでも「もう一回だけ」を積み重ねた結果が、今につながっています。
今、同じ気持ちの中にいる人へ
「もうやめようかな」と思うのは、あなたが弱いからでも、諦めが早いからでもありません。体外受精を経験した人なら、多かれ少なかれ誰もが通る道だと思います。
この記事を読んでいるということは、今まさにその只中にいるのかもしれません。答えを急がなくて大丈夫です。やめる選択も、続ける選択も、どちらも間違いではないと思います。
私の場合は、何度も心が折れかけながら続けた先に、今の日々があります。同じように悩んでいる方の、心が少しだけ軽くなる材料になれば嬉しいです。



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